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メンテナンスガイド

その1 イントネーション調整の必要性


しっかりとイントネーション調整を行えば、美しいコードの
響きを得ることが出来る。

 現在ギター・メーカーで生産されているギターは、20本あまりのフレットを打ち込むための溝を一度に加工している。つまり、フレット間隔がずれた“フレット音痴”などというギターが生まれる可能性はないと断言することができる。しかし、ギターによって美しくギター・コードが響いたり、音がうねって聞こえるギターが生まれるのは、何故だろう。これらの多くは、イントネーション調整が行われていない、もしくはその人の弾き方に合わせて調整がされていないことが原因の場合が多い。ところで、どうしてイントネーション調整は必要なのだろうか? フレットの間隔は、ギターのスケールに対して計算上導き出される値に準じて決められている。ところが実際のギターは、6本の弦の太さが異なり、そしてアクションも違っている。実際にフレットを押さえるということは、弦をフレットまでの距離ベンドすることに他ならない。すると、全てのポジション/弦は、開放弦に対して幾らかはシャープしていることになる。そして、問題となるのがその幅が、弦高、弦の直径、弦を押さえる強さ、ピッキングの強さ、によって変化することにある。また、ナットはほんの僅かにフレットの延長線上よりも高い位置に設定されていることに加えて、ナットやブリッジサドル上の支点よりも僅かにずれた位置から弦振動は始まる。そして、これらもまた弦の直径等によって、各弦ごとに違った値を示すのである。こういった条件を総合してゆくと、ギターのチューニングは、幾つもの要因によって一本一本微妙にずれていることになる。それに対して、開放弦(12フレット上のハーモニクス)と12フレットを押さえた時の2つの音を完全にチューニングすることで、音がずれる中心の位置を合わせて、各弦共に同じように分散させることで目立たなくしようというのがイントネーション調整である。

 難しいことは抜きにして、イントネーション調整を行なったギターは、コードが美しく響き、音のうねりが少なくなると考えればよい。またイントネーション調整は、弦高、ゲージ等の上記の要素によって変化するので、弦の種類やアクションを変えた時には再度調整する必要がある。逆に同じ状態で使い続ける限り、それほどずれてしまうものではない。

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