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メンテナンスガイド

その3 その他の諸注意事項

 時折、強いピッキングによって弦が当たり、キズのあるピックアップを見かけることがある。こうしたセッティングでは、早かれ遅かれピックアップは壊れてしまうので、ピッキングの強い人はピックアップの高さに注意してもらいたい。また、スラップを行なうベーシストの場合も同様に注意してほしい。

 上記のような基本的なことさえ押さえておけば、ピックアップ高は音量やギター・トーンの好みによって、かなり自由に設定する事ができる。ヴォーカリストやブルース・ギタリスト等の場合は、ピックガードぎりぎりまでピックアップを下げた時のギター・トーンはかなりお勧め。また、常にエフェクターを使って歪みっぱなしの音を使う人は、もはや音量差は分からなくなっているので、少しでもヘヴィなトーンを作り出すために、高/低音とも同じ高さになるほどぎりぎりまで高くセッティングするのも良い方法だと思う。ピックアップの高さ調整は、意外と自由度の高い調整が可能で、それに応じてギター・トーンも変化する。色々試してみることで、そのギターの持つ新しい可能性が発見できるかもしれない。

→ その1 磁力の強弱を把握しよう へ

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その2 実践・ピックアップ高の調整


写真1 音量のバランスを整えるために、
低音弦側を1〜2ミリ低く調整してみよう


写真2 3シングルコイル・タイプの場合、
リア、ミドル、フロントの順にピックアップの
高さを下げてみよう

maintepickup03.jpg
写真3 ハムバッキングの場合、
ポールピースを回すことにより、
各弦ごとの音量を微調整することが可能だ

 強めの磁力を持つシングルコイル・ピックアップ等では、弦とピックアップの距離は、おおむね3〜6ミリ程離してある場合が多い。高/低音を同じ高さにしたのでは、弦の芯線が太くなる低音弦側の音量が大きくなる。人によってピッキングの強さや癖が異なるが、高/低音間に1〜2ミリ程度の高さの差をつけてやればいいのではなかろうか(写真1)。また、3ピックアップのフェンダー・ストラトキャスター等では、フロント/ミドル/リアに行くに従って、弦の振幅が小さくなるので当然音量も下がってくる。これを補正するためには、ピックアップ全体の高さをリア/ミドル/フロントと下げていけばよい(写真2)。磁力の強いフェンダー・ピックアップ等では、ピックアップ/弦との距離が近すぎると、弦が磁力の影響を受けて自然に振幅することができなくなってしまうので注意が必要となる。これは、弦/ピックアップ間が特に接近するハイ・ポジションを押さえた状態で、各弦をピッキングして確認する。一方では、同じシングルコイル・ピックアップのように見えるが、フェンダー・レースセンサーは特に磁力が弱い。このピックアップは、十分に高くしてやらないと1弦の音量が小さく感じられる傾向にあるので逆の注意が必要となる。また、ギブソン・ハムバッキングのように磁力が弱い場合は、弦がピックアップに当たらない限り、ぎりぎりまで近くセッティングすることも可能である。しかし、そうしたセッティングを行なう際は、各弦ごとの音量の違いが目立ってくるので、各弦ごとのポールピースを回してして、音量バランスを微調整しよう(写真3)

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その1 磁力の強弱を把握しよう

 ギターのアクション(弦高)が決まったら、次にピックアップの高さを調整しよう。ピックアップの高さは、常に弦に対する相対的な距離を調節していることを意味する。従って、必ずアクション調整の後にやる必要があり、またアクションに手を加えた時にはピックアップ高の再調整が必要となる。

 しかし、ピックアップ高に関しては、各ギタリストの好みが大きく左右する場所でもある。距離を取った方がピッキングのダイナミクスをうまく捉えることができるだろうし、ぎりぎりまで高くすれば、よりパワーがあって力強いトーンが生まれる傾向にある。

 ギターにマウントされているピックアップのポールピース上の磁力の強さは、ピックアップによって何倍もの違いがある。大きく分けるとフェンダー系などのポールピースが直接マグネットになっているものはポールピース上の磁力が強く、ギブソン・ピックアップのようにピックアップ底部にマグネットが組み込まれているものは、ポールピース上の磁力は弱い。大きく考えれば、このような傾向にあるものの、ディマジオ社から発売されているハイ・パワー・ピックアップは、ハムバッキングでありながらも、ポールピース上の磁力が強かったり、その逆のシングルコイルもある。ごく大ざっぱで構わないので、ドライバーなどをピックアップの上部に近づけ、そのギターに組み込まれたピックアップの磁力の強弱を把握しておいてほしい。

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