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メンテナンスガイド

その2 フラットトップ・ギター編


自宅でギターを保管する際は、 直射日光の
当たらない、風通しの良い場所を選ぼう。

 フラットトップ・ギターの場合。毎日ギターを弾く人は、弦を緩める必要はない。本来はソリッド・ギターと同じ考え方がフラットトップ・ギターにも当てはまる。フラットトップ・ギターのボディ・トップは、本来弦のテンションによって振動しやすい状態となり、またそのテンションに十分耐えるだけの強度を計算して作られている。また、ギターにはある一定のテンションを与え続けた方が、楽器として適切に振動するようになると考えている。

 例外的なギターとしては、弦をチューニングするとボディ・トップが湾曲して浮き上がってくるような古くてデリケートなフラットトップの場合である。この場合は、ギター自体の構造にやや無理がある場合が多く、弦を張りっぱなしにしておくと、徐々に弦高が高くなってきてしまう。こういったボディ・トップが弱いギターは、若干チューニングを緩めておいた方がいいといえるだろう。しかし、前記同様ネックに関して言えば、チューニングを緩めることは、それ自体がネックに負担をかけていることも考慮する必要がある。同じようなタイプのギターとして、チューニングするとアクションが下がってゆくようなデリケートなボディ・トップを持つアーチトップ・ギターが挙げられる。

 車で楽器を持ち運ぶ方は、暑い時期は特に注意が必要である。楽器を車内に残したまま車を離れる時は、車内の温度がどうなるかを十分に考えてほしい。夏場には車内温度が50〜60°にまで上がることがある。こうした状況の中に数時間でもギターを置いておくと、致命的なダメージが発生してしまいかねない。できる限り、車を離れる時は日陰に駐車するか、楽器を持って行動するように心がけよう。

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その1 ソリッド・ギター編

 ここでは、普段ギターを保管しておく際の注意事項を簡単に説明しておこう。

 まず、ギターを保管する部屋の湿度管理に気をつけよう。簡単な湿度計は1,000円程度から売っているので、こういったものをギターと一緒に置いておく。なかなか湿度を下げるのは難しいが、大目に見れば40〜60%の範囲に留まるように気を配ろう。40%を下回る状況ではフラットトップのトップ割れといったトラブルが起こりやすく、70%を越えるような湿度ではネックそり、サビ、そしてカビが発生する。ここで気をつけなければならない点がある。部屋の場所によって湿度はかなりばらついているので、ギターを置く場所の湿度を計測するように心がけよう。家にギターを持って帰ってきた時は、必ずケースから出して一晩以上は放置すること。場合によっては、ずっと出しっぱなしでもなんら構わない。スタジオ等で練習した時は、思いの外汗が楽器についているもの。こんな状態のままで置いておくと、狭いケースの中では、汗の水分が蒸発してケース内に充満してしまう。

 家でギターを保管する場所は、直射日光を避け、風通しのよい場所を撰ぶ。ギターを吊るして保管するのも、ネックに負担がかからないことを考えると良い方法といえる。逆に、ネックに負担がかかる角度に倒して置いておいたり、ネックやボディを強く押さえつけるハード・ケースに入れておくのは避けなければならない。こういったケースは、移動の際に楽器を保護するものと割り切って、普段の保管には使用しないように心がけよう。

 次にギターの弦は緩めておくべきか? これは、諸説があり、人によって意見が分かれる部分でもある。以下に僕の個人的な意見を書いておこう。ソリッド・ギター/ベースの場合、弦を緩める必要はまったくない。ギターのネックは本来、弦のテンションに対して逆向きのテンションをネック内のトラスロッドで作り出すことによって、ストレートな状態を作り出している。従って、片側のテンションのみを取り払うことは、ネックに大きな負担をかけていることになる。また、ソリッド・ギターのボディは、十二分にヘヴィな構造をしている。

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